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出雲支部
8月例会

軸をぶらさず外部環境を先読みして攻め続ける!

~その支えは経営指針と人を生かす経営~

開催日程:2015年8月18日


報告者:野津 積 氏     モルツウェル株式会社 代表取締役

<報告>
 報告では、まず野津氏の経歴やモルツウェルでの様々な取り組みが紹介された。創業者として、自らの経営者の才覚のみでの経営の行き詰まりを、同友会による学びから「経営理念(きれいごと)」、「ディスクローズ」、「仲間を増やすことによる情報量」から事業の立て直すとともに、順調に拡大を続けることができている。また、高齢社会の課題に直面する業務の中から、人口半減社会に対する事業展開を行っている。同友会の本質を実践し事業環境の先読みによる経営の大切さを学ぶことができた。
 同社は新卒採用を継続しており、若手社員を育成することで大きな経営資源にするだけでなく、逆に社員に行かされる経営を進めており、同友会が目指す組織経営の重要性と今後の共同求人の必要性を再確認することができた。

<討論>
 討論では、「地域の将来を見据えたとき、あなたの会社の事業環境はどうなりますか?」、「変化に対応して、明日からどうしますか?」という討論テーマであった。現状への対応で精一杯という経営者が多い中、確実に事業環境が変わる10年20年後に向けて経営のかじ取りを行う必要性を討論できた。また、新卒採用に関しても定着する社員は会社を引っ張っていく重要な資源になっている実績があり、定着させるための経営を考えることができ、同友会の人を生かす経営を討論することができた。さらに、社員が定着するためには、将来の自社の姿を描く必要があり、そのためには事業環境の変化を読み、それに対応した長期戦略を立てる必要性があることを共有できた。

<感想>
 島根同友会における例会に昨今物足りなさを感じていた。経営を進めていく源泉である経営理念は、「社会性」「人間性」「科学性」から考えられて、これらのバランスが必要であると感じている。例会報告の多くが「社会性」「人間性」の比率が高く、「科学性」を語る報告者が少ないのではないかと思われる。企業の成長のためには、社会的存在意義を明らかにし、人を生かすことをベースにした上で、事業の外部環境を読み自社のコアコンピタンスを磨き上げることが重要であると考えている。
 今回の例会では、このような討論を行うことができて、個人的には非常に爽快感を持つことができた。また、各種数字をディスクローズした報告が参加者の魂を揺さぶることができることが確認できた。
 今後の支部運営に関して、仲良し会でも楽しい例会を運営することでもなく、成熟した他県のように会員の真の成長のために厳しく突っ込む鬼っ子会員を数多くすることが必要であると感じた。


森山昌幸

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