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松江支部1月例会

「家業」からの脱却

~後継者が取り組む新たな組織づくりへの挑戦~

開催日程:2014年1月14日


1月例会案内

報告者:㈱松江安全 専務取締役 浅野克彦氏 ・ 梶野工務店 梶野孝彦氏      

<報告>
新年最初の1月松江例会は参加人数が37名、7グループ設営での開催となりました。昨年の1月例会同様、「出番ですよ」形式で報告者2人で1時間の経営課題報告を行っていただいた。

<内容>
労働安全保安用具の卸販売を手掛ける(株)松江安全の浅野氏と島根町を地盤に地元密着工務店として活躍されている梶野工務店の梶野氏の両氏にとって、将来の懸案事項は事業継承を円滑に行い新たな組織づくりを進めていくことであります。しかし、浅野氏にはワンマンな先代のもとでは自分の思い描く準備が進まず、社員との関係性にも悩みがあり、将来に向けて個人経営的「浅野商店」を自立した会社組織(社員個人が責任をもって仕事にまい進している風土を持った組織)へと生まれ変わらせたい思いが強くあります。また、梶野氏にも順調な仕事依頼をさらに伸ばしていく上で必要な法人化を模索するも、現場を任せる大工職人との雇用形態の変更後の諸問題や教育、さらに地元での慣習(本家・分家の関係)のために厚遇している親族役員の処遇に頭を悩ませています。具体的な悩みの違いはありますが、事業継承後にどのような組織を作っていけばよいのかという共通の課題があり、当社の立場に立ってこの課題をどう解決していけばよいのかという投げかけに答えていただく形で討論を行いました。※討論テーマ「未来を創るための会社組織をどのように構築していくか」

<感想>
事業継承後の新たな組織づくりが両氏の課題でありますが、共通して感じたのはビジョンを示せていないという点でした。組織とは会社の目指す目標の達成向けて複数の社員を束ねたのもであり、これがうまく機能するためにはビジョン、理念など「自社を今後どうしたいのか」という思いが不可欠であります。参加者からも、「そもそも組織づくりの前に企業理念の構築が先ではないか」という意見や起業(ここでは新しく組織を作り変えるという意味)に必要な事をまず勉強して、制度を整備し社員にきちんと説明・約束することが大切では、というアドバイスもありました。そこを整備することによって、社員との思いの共有がなされ、同時それを目指すために必要な事を活発に意見交換できるコミュニケーションも生まれ組織づくりの礎が形成されると思いました。社員との気持ちを揃えるためにきちんと方向性や成すべき企業像を次期経営者が自分の言葉で示すことで素晴らしい組織を作っていただきたいと思いました。


土江 拓也

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