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雲南支部
7月例会

7月例会情報交換会

開催日程:2016年7月13日


<報告>
 今回の雲南支部準備会7月例会は、木次・奥出雲地区担当により、昨年9月に奥出雲の食材を活かした手作りの惣菜や弁当を提供する店「奥出雲屋」としてリニューアルオープンした㈲キャロットハウス 代表取締役 和泉恵さんに、この1年間の動向や想いを報告してもらい、その後、同店の惣菜を実食しながら、今後の売上アップのための意見交換を行った。

<内容>
 和泉さんが以前経営しておられたコンビニエンスストア「キャロットハウス」は、地域の高齢化や人口減少。さらには大型店舗進出などの影響により大きな選択に迫られていた。そのような中、経営指針成文化セミナーを受講。徹底的に「とんがれ」というアドバイスをもらう。「とんがる」ということは、自社の強みである「惣菜」を伸ばし、ウチの右に出るものはいないということを徹底してやることだと捉え、こだわりのある店「奥出雲屋」としてリニューアルオープンした。
 同社の経営理念は「食の創造を通して顧客の安心・安全や幸福感に寄与する」「奥出雲の食文化を発信し、地域社会に貢献する」「働く人の意志と可能性を尊重し、幸せになる企業を目指す」である。
 地元奥出雲の食材にこだわり、産地直売店に行き、旬の食材をドンドン買い、惣菜にする。旬のものを頂くことが人間にとって一番免疫力を高め、バランスの良い体にして行くので、食育として言葉ではなく、実際の商品という形にして語りたい。
 また、同店内にあるイートインコーナーは交流の場として活用。地域資源は人材資源が一番という想いから、人に光を当て、輝きながら存在価値を高めてほしいということで、様々なイベントを企画。ミニ畳作りやそば道場、豆腐作り、フラワーアレンジメントやミニ四駆大会など、久しぶりに子供や家族の賑やかな声が聞こえて嬉しかったと語る。
 現在、和泉さんは実際に畑仕事を始めた。自分で植え、毎日収穫し、自然の力を一杯に受けた食材を使った商品を提供するという徹底ぶりである。
 これ以上のことはないと語る一方で、現実の経営は厳しい。奥出雲町は大幅な人口減少と交通量のダウンなど市場の縮小に歯止めがかからない状況である。待ちの商売だけでは損益分岐点売上に届かず、仕出しなども行わないと事業が継続できない。10ヵ月間、経営を重ねた結果、次のステージに上がる時期に来たとの報告であった。
 その後、奥出雲屋の商品を実食しながら、意見交換会を行った。
 「ターゲットは誰なのか?」「奥出雲屋は、から揚げが人気商品なので、から揚げの日などのイベントをしたらどうか」など、いろいろな提案が飛び交い、終了時間を大幅にオーバーしても討論が終わらない非常に盛り上がった会になった。

<感想>
 今回は、45.5%に当たる会員が参加。同じ仲間の経営課題に対し、「どうすれば良いのか」とみんなが真剣に意見を出し合う姿がとても印象的であった。
 雲南支部準備会が一つになったと実感できた素晴らしい例会であったと思う。


小山 久紀

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